お知らせ

お知らせNEWS

「発熱外来」の呼称を「感染症外来」へ変更します

2023/08/01
当クリニックは「発熱外来」として多くの患者さんを診察してきましたが、当初より違和感を感じていたことがありました。

①コロナだけが特別か?
確かに感染力も強く、デルタ株までは重症化率もとても高い感染症でした。現在は重症化率は格段に低くなりましたが、相変わらずの感染力の強さです。その点ではほかのウイルスとは違ったところがありますが、5月から、ヒトメタニューモウイルス、RSウイルス、手足口病、ヘルパンギーナなども流行しています。これらはコロナではありませんが、熱が出れば保育園や学校を休んだり、仕事に行けなくなったりします。コロナではないですが、仕事を休めば社会的損失は大きいです。やはり感染させないに越したことはありません。コロナでないことがわかっていても別に診察する必要があります。

②熱だけが感染症か?
ウイルスや細菌感染は発熱だけではなく、咳、鼻水、のどの痛み、下痢などの症状が伴います。子供が咳をして、数日後に両親が同じ症状が出始めたら親は熱も出て寝込んだなんて話は以前からよくあります。明らかに子供から親に感染しています。でも子供は熱が出ていません。「発熱」していることが問題なのではなく「感染」していることが問題なのです。

「発熱外来」は熱が出ている人は別に診察しますという意味では分かりやすいですが、熱が出ていなければ感染はしないと誤解を与えかねません。
咳、鼻水、のどの痛み、下痢などは広く感染症の症状と思われるため、今までも発熱外来で診察をしていましたが、「熱がないのになぜ発熱外来?」となかなかご理解いただけませんでした。そのため、院内の呼称を「感染症外来」とさせていただきます。

しばらく慣れるまで、私たちも「発熱外来」と言ってしまうと思いますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

一覧に戻る