肝機能異常と判断される項目は?
肝臓の働きを示すとされるAST(GOT)、ALT(GPT)、γGTP、ビリルビンなどの数値が異常を示したときに「肝機能異常」と判断されます。
肝機能異常の主な原因は?
①脂肪肝
②アルコール性肝障害
③ウイルス性肝炎(B型、C型)
④自己免疫性肝炎(自分の肝臓を異物と誤認識してしまう免疫異常)
⑤原発性胆汁性胆管炎
⑥肝硬変、肝臓がん
⑦胆管がん、すい臓がん
以前はウイルス性肝炎が多く存在しましたが、現在は新規に発見されるウイルス性肝炎はほとんどなくなってきています。生活習慣の変化などによる「脂肪肝」が増えてきているようです。
精密検査はどんな項目をみる?
AST、ALT、γGTP、ビリルビンなどを再度検査してみるほか、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに関連する項目、自己抗体(免疫異常の除外)、コレステロール、中性脂肪などを確認します。
採血以外の検査は?
腹部超音波検査を行います。
肝臓の形、色、内部にできものができていないかの確認をしつつ、胆汁の流れ道が詰まっていないか、すい臓がんがないかなどを確認します。
腹部超音波検査は胃の中にものがあると見づらくなるので、直前の食事は抜いて来ていただくと描出がしやすくなります。
そのほか、気になるようであればお気軽にお問い合わせください。