当クリニックは診療検査医療機関です。
第7波によりかなり多くの問い合わせをいただいております。
症状のある方に検査をすると軒並み陽性になるのが現状です。
抗原検査とPCR検査の特徴を簡単に説明します。
①抗原検査
・メリット
早くて検査開始1分、遅くとも15分で判断ができる。
検査キットさえあれば同時に何人でもできる。
・デメリット
判定は目視に頼るので、微妙な反応が読み取りづらい。
ウイルス量が少ない発症早期は陰性となることがある。(インフルエンザと同じ)
②PCR検査
・メリット
機械で判定していくので、陽性陰性の判断ははっきりと出る。
抗原で判定できないような少量のウイルスもわかる。
・デメリット
検査時間が長い。
一度に機械に入る検体数が限られているので、効率よく患者さんから検体をもらっても検査ができない。
当クリニックでのここ2週間ほどの陽性率は60~80%程度で、検査会社のPCRも結果が出るのに2日ほどかかっているのが現状です。
PCR検査を指定でご来院される方もおみえで、お断りすることはありませんが、
これだけ陽性患者が多くほとんどが軽症者である状況で、あなたが発熱したのであれば、
①まずは解熱薬を飲む。(熱が下がってくると気分的に冷静になれます)
②半日~1日たって(ウイルスが増えたところで)抗原検査をしてみる。これで陽性であればコロナ確定。
③陰性であれば、翌日(ウイルスがさらに増えるのを待って)PCR。
この順序で検査治療をしていくことをお勧めしています。
直近で、40人ほど検査をした日は、全員抗原検査を行い30人ほどが抗原で陽性、陰性のうち5人ほどは下痢症状などで
コロナでもないわけではないが典型的ではない症状でした。残りの5人ほどに発熱直後のため、唾液PCRの容器をお渡しし
翌日持参していただくようお話ししました。
感染者数が減って発熱患者さんや陽性患者さんが減ってくれば、必然的に陽性率が下がってきて抗原陰性の場合の判断に迷うケースが
増えてくるので、その時は最初からPCRを考えることをします。検査会社のPCR件数も少ないので早く結果が出ます。
このようにしていくとほとんどの人が最適な最短時間で結果が出せるのではないかと考えています。