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胃ポリープ

粘膜の表面に盛り上がってできた病気のことを「ポリープ」と呼びます。
胃にできるポリープにはいくつか種類があります。

1.胃底腺ポリープ

ピロリ菌が感染していない胃にできるポリープです。
表面はツルッとしていて、周りの粘膜とほとんど色合いが変わりません。
ピロリ菌の記事でも書きましたが、胃がんの99%はピロリ菌と関連しているため、このポリープががん化することはほとんどありません。
多発する傾向にあり、数㎜程度のものがたくさんあることが多いです。

2.過形成ポリープ

赤みの強い、腐りかけのイチゴのような形をしたポリープです。
小さなものは問題ありませんが、大きくなってくると一部に細胞の異常がみられることがあり、注意が必要です。

3.胃腺腫

周りの粘膜に比べて若干赤かったり、白かったりして、形はわずかに隆起しているくらいかお皿を伏せたような形のものまでいろいろです。
平坦な病気のため、バリウムではほとんどわからず、胃カメラでもその目でじっくり観察しないと見つからないこともあります。
高齢者に多く、癌化することがあり、注意が必要です。
胃カメラで胃の壁を「三枚おろし」にするようにそぎ落とす内視鏡手術があり、胃袋を切り落とすことなく治療が可能です。

バリウムで胃ポリープを指摘されたけど・・・

ほとんどの場合は胃底腺ポリープですが、ポリープがどの場所にどれくらいあるかによって判断が変わります。今まで一度も胃カメラをしたことがない方は一度胃カメラをうけてみるのもよいかもしれません。胃カメラで色合いをみればほぼ区別がつきます。

切除は必要?

胃底腺ポリープはがん化することはほぼないため、切除は不要です。
過形成ポリープは大きなものだと出血を伴ったり、胃の出口付近にあれば出口をふさいでしまうことがあるため切除が必要になることがあります。
胃腺腫は小さなものであれば半年ごとに経過観察をしていくこともありますが、一部ががん化してくることがあるため一括で切除してしまうことも多いです。

不安であれば胃カメラを

胃のポリープは見た目でほとんど区別がつきます。はとりファミリークリニックでは「鼻からの胃カメラ」を実施しており、オエッとなりづらく、車で来て自分で帰れる内視鏡を実施しています。不安であればご相談ください。

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