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健康診断で高血圧を指摘されたら

今年も健康診断で高血圧を指摘されて受診される方が増えてきました。
血圧が上がるのはいろいろな要素があります。

緊張している
睡眠不足
塩分の摂りすぎ
食べ過ぎ
太っている
喫煙
過度のアルコール
外気温

など、あげればきりがありません。

健康診断で血圧が高いとき、①普段から血圧が高いときと、②健康診断だから緊張して高いときがあります。
①でも②でも、はとりファミリークリニックに来て血圧を測れば、いずれも高いです。では、どうやって区別するのか。

家での血圧を測れば大体予測はつきます。
血圧手帳をお渡しして2週間ほど血圧を手帳に記入していただきます。

家での血圧が低ければ健康診断という特殊環境が血圧を上げていたことになります。
家での血圧が高ければ本当に高血圧だと思います。

では、2週間測ればおしまいかというと、実際に高血圧の方の場合、日々の変化の様子が大事になります。血圧は上がったり下がったりしますが、我々は平均的にどれくらいの血圧かを見ているのに対して、患者さんたちは、高かった日がどれくらいの値だったかを気にして報告してきます。

最近の血圧はどうですか?と質問すると、「時々160台のことがあります」などと言われます。問題はこの「時々」という表現で、週に2~3回のことを「時々」と表現される人もいれば、月に2回くらいのことを「時々」と表現する人もいるので、これが私たちを惑わせます。週に2~3回ならコントロールできていないので、薬を増やさなければならないと思いますし、月に2回ならそこまで気にする必要がないと思います。でも、ノートがないと、その頻度も患者さん頼みになってしまうので、客観性がありません。そのため、はとりファミリークリニックで血圧の治療を開始する方には必ず「血圧手帳」をお渡しして客観的なデータをもとに治療していきましょうとお話ししています。
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