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発熱外来の存在意義

新型コロナ流行が始まって3年が経過しました。
思い返せば、当院も第2波から感染者を診察しており、ほんとうに長くつらい時期でした。
最初はどのようにすれば自分が感染せず安全にPCR検体がとれるか苦労しました。

今では診察の手順も固まっており、以前からは想像もできないほどスムーズに回るようになりました。お断りせざるを得なかった方々、本当に申し訳ございませんでした。

当院は築30年の古い小児科を改装してできており、もともと院内のキャパシティーがとても少ないため、5年前の開院当初から「熱のない人は院内で」「熱のある人は車で待機してギリギリに呼び出し」のスタイルをとってきました。コロナ前後で変わったのは、診察の2分前に院内へ入るか、そのまま車で診察するかだけです。採血やレントゲンの頻度は全く変わっていません。

よくよく考えてみれば、入院すればベッドまで主治医が回診に来てくれるわけで、外来だから医師は椅子に座っていないといけないわけではないし、普通に車まで回診をしに行けばよいだけのことだと思います。そのぶん、院内は清潔になるし、時間予約だから熱のあるひとも比較的早く帰って横になれます。

これから新型コロナが5類に変更されて、扱いは変わってくるとは思いますが、当院としては「風邪をひいて辛い人は1分でも早く布団に戻る」「ワクチンなど風邪じゃないことで病院にかかって、風邪をもらって帰ることがないようにする」ことを目標に何らかのかたちでこの診察スタイルを残していこうと考えています。
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